以前、ERP系パッケージにおいて、HR(ヒューマン・リソース)/HRM(ヒューマン・リソース・マネージメント)というモジュール名が普通に用いられていた時代がありました。 でも今は、HR/HRMは死語であって、HC/HCMという言葉に置き換わっている事をご存じですか? その理由は、リソースという言葉は、資源・消費される物、といったイメージを持つと考えられ、キャピタル、つまり資産・財産を意味する言葉に改められているのです。
ヒューマンキャピタルビジネスは、「人という宝を扱う仕事」だと言うことを理解しておく必要がありますね。
ちょっとテーマを外れますが、このサイト(エリートバンク)のこのコラムを担当する私が賞賛を惜しまず、また、自分には出来ないと納得の方々は、お医者様、風俗界の天使様、そして継続的なボランティア活動をなさっている方々です。
医者になるのは頭から無理(笑って頂くところです)でしようが、これらは出来そうで出来ない聖職だと思うのです。こう書くと失礼な部分もあるかも知れませんが、これらの方々は、等しく博愛精神で人に接し、地道に社会に貢献して下さっている方々だと、私は思うのです。 この場を借りて、感謝申し上げます。(笑)
本当は、風俗界の天使様やボランティア活動家様への賛辞に紙面を割きたいところなのですが、初記事としては脱線?だ と判断し、自重致します。
ところで、お医者様なのですが、その診察・診断・施術の如何によっては、患者さんが亡くなってしまう事さえありますよね。その原因が万一の医療ミスであろうが単なる老化であろうが、ご家族の悲しみや怒りから、逃げる事は出来ません。
患者さんを助けてあげられなかったお医者様の心の痛みはご家族の痛みと大差ないはずです。しかも、それを受け流すのではなく、しっかり受け止めながら、次の患者さんの治療にも変わらぬ姿勢で立ち向かえる精神力が必要な職業です。
お医者様の心の痛みと一緒にするのは間違いでしょうが、ヒューマンキャピタルビジネスは、求人企業の人事の方、職を求めて応募なさっている方、そのご家族の色んな思いや事情を背負っていらっしゃる方々を、幸せに導くビジネスである事、そして、情報認識・伝達に不備やミスリード等があると、自分や会社の信用を無くすだけでなく、人生に関わる責任の重い職業である事を、強く意識しておくべきだと思うのです。
このコラムを担当させて頂く私も、ヒューマンキャピタルビジネスに関わる者の一人であり、ちょっと痛い仕事だなと思う今日この頃です。でも取り組むからには、皆様と心の痛みを共有しながら、求人側と求職側をWin-Winの関係に導くご支援が出来る事を心から望みます。
そしてこのコラムが、少しでも皆様の癒しになればと思います。
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